ジスロマックとセフェム

病原体

ジスロマックは、成分、アジスロマイシン水和物で、マクロライド系の抗生物質に分類されます。
化学構造は、大環状ラクトンに、1から3個の糖が結合した構造になっており、ラクトン環を構成する原子の数により、14員環、15員環、16員環に分類されます。
ジスロマックは、15員環の構造を持ちます。
ジスロマックの作用機序としては、タンパク合成阻害の作用を持ち、細菌のリボソームに結合して、50Sサブユニット上でペプチド鎖が伸長するさいのペプチド転移酵素反応を阻害するもので、静菌的に作用します。
一般的に、薬物の血中濃度が低下した後も、長時間に渡って組織内濃度を維持するという特徴があります。

ジスロマックは、グラム陽性菌、クラミジア、マイコプラズマなどに強い抗菌力を示します。
グラム陰性菌に対しては、既存のマクロライド系薬剤よりも、強い抗菌力を持つと言われています。
一方、セフェム系の抗生物質は、カルボキシル基とアミノ基の間の縮合環化により形成された、7-ACAと呼ばれる構造を基本骨格としたものの総称です。
セフェム系抗生物質は、その中でも、化学構造の違いによって、セファロスポリン系、セファマイシン系、オキサセフェム系と、細かく分類されます。
セフェム系薬剤の作用機序としては、ペプチドグリカンの合成に関与するムレイン架橋酵素の活性を阻害し、細胞壁の合成を阻害します。

また、開発時期や、抗菌活性、抗菌スペクトルにより、第一世代、第二世代、第三世代というように分類されます。
セフェム系薬剤は、ブドウ球菌や、レンサ球菌などが原因となって起こる炎症性の疾患に対して、幅広く使用されています。
いずれの薬剤も、抗菌薬であるので、使用については、アレルギーを引き起こす可能性があるため、十分注意が必要です。

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